ヤンニョム風チキン

聖なるアイドルのヤンニョム風チキンのレビュー・感想・評価

聖なるアイドル(2023年製作のドラマ)
3.5
異世界ファンタジー×スタジオドラゴン×魂入れ替わり×『社内お見合い』で勢いづいたキムミンギュ、というクワトロポップなドラマ。だったんだけど…

ストーリーは、異世界の大神官ランブラリー(キムミンギュ)は魔王と戦っている最中に突然、韓国の売れないアイドルグループの一員、ヨヌと入れ替わってしまう。元に戻る条件は芸能界でトップに立つこと。しかし魔王も芸能界の権力者として転生し、邪魔をする。一方、ヨヌのファンだったヒロインはヨヌの異変に気付き、彼を助けるためマネジャーとなる。無事、元の世界に帰れるか?ヒロインとはどうなる?というお話。

前半は楽しく観てました。
ランブラリー(キムミンギュ)はひたすら善人なので、魔王の策略により自分がどれだけ世間からバッシングされようとも打たれ強く、むしろその善行で周りの人の心まで助けていく様子はヒューマン要素もあり良かった。
ただ後半になると、いつまでも魔王にやられっぱなしな様子がもどかしく。神官だからか反撃せず防戦一方。刺されそうになっても、鬼ごっこで追い詰められた小学生男子ばりに「バリアッ!」しか出さないのでそれも失敗して何度も刺される始末。

スタジオドラゴンっぽさは1話目冒頭の大神官と魔王の戦いシーンのみ。あてがわれた予算をここで使い切っちゃったんでしょうか。

また、登場人物が神、大神官、魔王、閻魔大王、死神と多すぎる上にそれぞれの役割が意味不明。登場人物増やしすぎて舞台でワチャワチャしてる学芸会のよう。

ラスボスの正体に至ってはコメディー超えてギャグ。大爆笑とるための前振りが12話は長すぎるって!

でも、キムミンギュは『社内お見合い』の時より好きでした。ホンワカしてエクボ笑顔の可愛さが出てたし、ヒロインも可愛く頑張り屋さんなので、ラブラインも微笑ましく見れました。苦手だったキムミンギュのキスシーンも今回は正視できました。

キムミンギュが大好きで、彼が主役のラブコメファンタジーを観たい!という人にはおススメします。