ルーク大佐

ラフ・ダイヤモンドのルーク大佐のレビュー・感想・評価

ラフ・ダイヤモンド(2023年製作のドラマ)
4.0
ベルギーアントワープのユダヤ人街でギャングファミリーが存亡をかけた知能戦を描くストーリー。ギャング話をユダヤ人一家のダイヤモンドビジネスを舞台にしている点がユニークな点である。一気見した。

ユダヤ流交渉術のダークサイドが次々と提示される。
毎回3~4つくらいの難問があり、その解決法を相手に提案するとスルーされ、さらなる手段を検討する。ここが知能戦というか悪魔的な悪知恵。

悪知恵の応酬は毎回見ごたえがある。
街のゴロツキ、アルバニアギャング、警察など立場が違っても、みな狡猾な恫喝を行うので、こっちもそれに対抗しなくちゃいけなくなる。敬虔なユダヤ教徒であるが、他人を罠にハメたり一家を裏切ったりする輩が多数出てくるのが興味深い。

ネトフリドラマ『アンオーソドックス』を見た後に本作を見ると、ユダヤ教徒の生活習慣がよくわかる。

腹黒いシーンが続くと疲れそうになるが、息子のトミーは話し方や挙動が素直すぎる子どもなので、癒やしタイムになるんじゃないかな。
ダイヤモンドビジネスの仕組みも面白いし、続編があれば期待したい。
ルーク大佐

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