ルーク大佐

ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソンのルーク大佐のレビュー・感想・評価

4.1
スピンオフシーズン1としてまずまず好調なすべり出し。
シリーズのメイン舞台を異国の地フランスにしたのはスマッシュヒットだ。マンネリ化を打破しているし、ストーリーの広がりを自由に描ける。

ただ、なぜフランスをあえて選んだのか。
英国やスペイン、ドイツではなくフランス人が主要キャラになるのだから、おそらくゾンビなみの野蛮性や異常性をもつ世紀末人間を外道っぽく描くのでないか、と推測した。米国映画人はやたら冷笑するから。

フランス私兵部隊の女性独裁者がアメリカ人のダリルを明確に「われらフランス人の敵」と宣言、薬物注射ゾンビとデスマッチをさせるシーンには笑ってしまった。そこまで嫌悪しなくてもいいのに。
アメリカ人に虐殺試合をさせ、それを高見で見物するという外道行為をやらかしたからだ。

このシーンによってアメリカ人視聴者の「反仏感情」も高まることだろう。

ダリルがひょんなことからフランス縦断の旅を行いつつ、自らの血筋といつの間にか向き合うというストーリーは、非常にシャレているし、ロードムービーとしても見ごたえがあった。
シーズン2は2024年公開のようなので楽しみだ。
ルーク大佐

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