君が心をくれたからのカオリのネタバレレビュー・内容・結末

突然の事故で恋人を亡くした。本来なら、そんな悲しい出来事で終わるはずのストーリーをヒロインが五感を失くす、という奇跡を受け入れることで恋人の命を救おうとする。
五感を失うという重暗いテーマで、些か薄っぺらいファンタジー要素もあり、最初はどうにも受け入れがたかった。だけど、最後の最後のオチで自分なりの解釈を見つける事が出来ました。
本当なら雨ちゃんと太陽くんの時間は事故の瞬間で終わってた。でも雨が不条理な奇跡を受け入れ、心を捧げることで、なくした筈の貴重な時間を二人で過ごす事が出来た。それ自体が奇跡だったんじゃないかな。雨が五感を徐々になくしていったのも、神様が彼との時間を引き換えにする猶予だったのかも、とか、タイトルの意味もそういうことかーとか、勝手に納得してます。
最後に、ああいう結末になってしまったのは悲しいけど、これが元々の運命だったんだと思えば安易なハッピーエンドよりは良かったと思える。
設定とか展開とか色々ツッコミどころはあれど、山田裕貴の演技には毎回泣かされた。個人的に言えば久々に面白い月9ドラマでした。