三姉妹の父が危篤になったので、三姉妹の夫の三人組が車に同乗し、一路東京から新潟を目指す一晩のロードムービーのドラマ
どの夫婦にもそれぞれで不和や隠し事があり、それについて妻側はどう感じているのか、夫は何を悩んでいるのか、新潟に近づくたびに少しずつそれが明かされてゆくお話でしたが、ややこしい心理戦とかどんでん返しとか、そういう方向性ではなく、おっさんが車内やサービスエリアで愚痴ったりダベったり、険悪な雰囲気になったかと思ったら、ちゃんと気遣いをしあったりする
何というか、ＮＨＫの夜中のドラマらしい、ほのぼのとした作品でした
45分という長さもいいですし、男らしくとか女らしくとか、そういう時代じゃないことはわかっているけど、でも、やっぱり「男らしい」ってことに憧れる、頼りにされたいんだよ…とへにゃへにゃになりながら飯田さんが叫ぶ場面は良かったです
男性の目線からの男社会のしんどさにやられそうになっていたり、社会のジェンダーレスであることが今や正しいと扱われてそうな風潮に、何とはなしの居心地の悪さを感じている、そんな人たちのドラマでした
