このレビューはネタバレを含みます
恋愛対象にもならない程の年上のクレイジーな女性からストーカーされる実話。
しかもその女性はストーカーの罪で4年懲役くらってたっていう怖い前科者。
とにかく言われた言葉は自分の良いように変換するし、
何度強く突き放しても懲りない。
最初は怒りしかなかったけど、
主人公は次第に自分の気持ちが分からなくなっていく。
実は主人公には悲しい暗い過去があった。
それにより自分に自信が無くて、
自分を心底憎んでて、
そんな自分をそのストーカーの女性は、
心から肯定してくれて、
暗い過去にも気付いて寄り添ってくれて、
何があっても見離さない。
主人公は、この人は唯一の自分の心のよりどころなのではと思い始める。
そんな葛藤がありつつも、
自分の周りの人(今カノ、元カノ、家族)にまで危害を加えるようになって、
いよいよこれは駄目だと、警察の助言をもとに無事逮捕に成功。
しかし実刑後も主人公の頭の中はずっとストーカーに支配されていた。
それは恐怖や怒りではなく、
ストーカーがいなくなった事によって次第に感じる虚無感、
そしてその虚無感から生まれる主人公からストーカーへの逆依存。
最後はストーカーの女性を恋しく思っているかのような表情で映画は終了。
まず、この主演の人が実際の被害者という事に驚き。
しかし主人公もストーカーを煽るような行為連発で、バカバカバカ!と思うシーンもチラホラ。
結局誰かに必要にされたい願望が強い人×ストーカーの相性は最高で最悪。
ただ、遠回しな伝え方のシーンがちょこちょこあって少しわかりにくかったかな。
(今カノが元男性とか父親が元キリスト教とか)
そして個人的には脚本家とのドラッグの話が、途中で何回も止めるほど退屈でした。
後々思うと必要な話しだったんだけど、
実話だから丁寧に事の流れを描いたって感じなんですかね。
1番グッときたのはストーカーが虚言ではなく本当に弁護士資格を持っていた事。
そんなこんなで私個人の評価は星3です。