千夜子(菊地)は、映画会社宣伝部のキャリアウーマン。恋人・石田(日比野玲)とデート中、NYに留学してるはずの妹・一夜子(工藤)に会う。外人とたわむれているのを連れ帰り、千夜子は、ものにならずに帰国した一夜子を「甘ったれ」としかる。が、甘え上手な一夜子には効き目なし。 翌日、一夜子は千夜子の名前を使って、同じ宣伝部にアルバイトで入ってしまう。仕事の帰り、一夜子は石田が別の女といるのを見かけた。が、姉には言い出せない。一方、千夜子は、妹の恋人で、ボクシングジムに通う準二(保阪)から言い寄られる。
千夜子(菊地)は、映画会社宣伝部のキャリアウーマン。恋人・石田(日比野玲)とデート中、NYに留学してるはずの妹・一夜子(工藤)に会う。外人とたわむれているのを連れ帰り、千夜子は、ものにならずに帰国した一夜子を「甘ったれ」としかる。が、甘え上手な一夜子には効き目なし。 翌日、一夜子は千夜子の名前を使って、同じ宣伝部にアルバイトで入ってしまう。仕事の帰り、一夜子は石田が別の女といるのを見かけた。が、姉には言い出せない。一方、千夜子は、妹の恋人で、ボクシングジムに通う準二(保阪)から言い寄られる。
千夜子(菊池)は石田(日比野玲)からいきなりプロポーズされ、うれしい。が、一度だけ関係をもってしまった妹の恋人・準二(保阪)から「忘れられないんだ」と言われ、困ってしまう。一夜子(工藤)は、最近、準二が心変わりしたのではと不安になる。千夜子に「準二に好きな女ができたか、お姉ちゃんから聞いて」と頼む。姉のあいまいな態度に、一夜子は「私の恋愛をバカにしてるの」と怒り出した。「石田さんにだって、ほかに女がいるの見たワ」とぶちまけ、家を飛び出す。
仕事中の千夜子のところに準二から電話があった。プロテストを受けるためには病院で検査を受けなければならないから一緒に行ってくれという。その一方、一夜子は準二の臨時のトレーナーとなって彼にまとわりつく。そんな中、ジムの由香里が千夜子と準二がキスしているのを目撃したと一夜子に伝えた。
一夜子(工藤)は、準二(保阪)の気持ちを奪った千夜子(菊池)が許せない。一男(日比野玲)に近づき誘惑する。その気になった一男に、「チャコだって誰かと同じようなことしてるかも」と捨てゼリフ。仕返ししたつもりが、やはりうしろめたい。 わがままで有名な外人スターのマイケルが来日した。千夜子は耕作(別所)から「問題を起こさないように目を離すな」と言われる。が、マイケルが部屋を抜け出し、大ケガをした!
千夜子(菊池)は、一夜子(工藤)をかばって会社を辞めた。準二(保阪)とのことがあるので一夜子と顔を合わせづらく家を出る。一男(日比野玲)から「僕のところへおいで」と言われ訪ねる。と、部屋には真理(桐島)が。一男の前で真理から「本当はほかに好きな男がいるでしょ」と切り出され、千夜子は答えられない。一方、一夜子も家を出て、準二のアパートに転がりこむ。姉が家に戻るまでは帰らないつもり。 その夜、千夜子と一夜子は初めて別々の夜を過ごす。意地を張りながら、たがいのことばかりが気にかかる。
耕作(別所)は、千夜子(菊地)と一男(日比野玲)の婚約パーティーを開く。準二(保阪)も現れ、千夜子は心が乱れる。一夜子(工藤)がわざと準二にべったりするのを、見るのがつらい。別の部屋に行くと準二が追ってきた。抱きすくめられ、千夜子はついに「私も好き」と言ってしまう。一男が見ていた。準二と殴り合いになり、パーティーはめちゃくちゃ。一男が「ひどい女だな」と千夜子に言い捨て、出ていった。一夜子は、姉も苦しんでいるんだと気付き、許そうと決める。
準二(保阪)が倒れた。一夜子(工藤)に「あなたがそばにいてあげて」と言うが、内心は心配でたまらない。準二が病院を抜け出した。捜し出すと、「ボクシング、止められるのが怖い」という。千夜子は無理やり別の病院に連れていき、検査を受けさせる。と、「このまま続ければ命が危ない」と宣告された。姉だから、と耐えてきた千夜子だが、もう自分の気持ちにウソはつけないと「私が準二君を死なせない」と一夜子に宣告するが―。
準二(保阪)のデビュー戦が決まった。が、ボクシングをやめると約束した千夜子(菊池)には打ち明けられない。ひそかに練習を続けると、一夜子(工藤)にバレてしまった。一夜子は止められない。自分だけは準二の夢を応援しようと決める。 当日になって準二の試合を知った千夜子は会場へ駆けつけると、一夜子が来ている。千夜子は準二を責めるが、一夜子から「準二の夢を奪うなら私たちの前から消えて」と言われる。
準二(保阪)は、もう誰にも甘えないでボクシングに賭けようと決める。準二は、ジムに訪ねてきた一夜子(工藤)に「幸せになれ」と言い、立ち去った。千夜子(菊地)にもさよならを告げ、二度めの試合にのぞむ。今度頭を打たれたら死んでしまう。千夜子と一夜子はリングにかけつける。と、準二がパンチを受け、マットに崩れた。
リングに倒れた準二(保阪)が病院に運ばれた。危篤の知らせに、実家から兄の浩一(浅野和之)が訪れる。千夜子(菊池)は浩一から「準二は父が他の女に産ませた子」と聞かされた。生まれた時から孤独だったと知り、自分だけは準二のそばを離れまいと決める。その矢先、千夜子と一夜子(工藤)の父が残したシナリオの映画化の話が舞いこむ。2人の長年の夢がかなうかもしれない。命をとりとめた準二がリハビリのため地方へ行くことになった。付き添いを頼まれた千夜子は、恋をとるか映画をとるか思い悩む。
準二が死んだ。千夜子(菊池)は、私が準二を追いつめたと自分を責める。 父の残したシナリオの映画化の話が順調に進み、一夜子(工藤)は張り切る。が、まるで仕事が手につかない千夜子の態度にプロデューサーが腹を立て、話が流れてしまった。思いつめた千夜子は、自宅で自殺を図ろうとナイフを手にする。が、偶然帰宅した一夜子に止められる。千夜子は「今まで我慢して姉の役割をしてきてつらかった」という。一夜子は、いつまでも姉に甘えていたのがいけなかったと思い、「別々に暮らそう」と提案する。