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Nのためにのぴえのレビュー・感想・評価

Nのために(2014年製作のドラマ)
5.0
大好きなドラマで何回も見ている作品。

とにかくキャスト全員の演技が素晴らしく、直接的な台詞や表現があるわけでもないのに心にぶっ刺さるドラマです。
ミステリーサスペンスですが、究極のヒューマンドラマ。

社長令嬢の杉下希美が高2の時に父親が愛人を家に連れ込み、母と弟と共に家を追い出されるところから始まります。

将棋という同じ趣味を通し仲良くなった同級生・成瀬慎司と二人で支え合い、東京の大学進学を目指すのですが、切なすぎて涙が止まらない😭

毒親、虐待、DVを描いた作品なので、見てるのが中々しんどいけど、とにかく素晴らしい作品でございます。

高校生編が辛すぎて、大学生編の野ばら荘メンバーでワイワイ楽しそうにしているシーンでほっとする。

希美は一体、成瀬と安藤どちらが好きだったのか?となりがちですが、好きとかそういう感情だけで語れるほど単純ではないのがこの作品の魅力だと思います。

希美と西崎さんの関係も好き。



以下、ネタバレ










希美にとって安藤はもうひとりの自分なのかなあと。
誰にも邪魔されず、好きなように、高みを目指してほしい。
自分がそうしたくてもできないから、もうひとりの「のぞみ」に託しているのかなあと。
成瀬くんには弱いところも見せれるし、暗いところも見せれるので、一緒に生きていきたいのは成瀬くんなのかな。

希美と成瀬くんの職業も泣ける。
実家を火事で失い帰る場所がない成瀬くんに対して、希美は建築関係の仕事に就き、食べる事に困り、常に冷蔵庫が食べ物で埋まっていないと不安な希美に対して成瀬くんはシェフになる。

野ばら荘の大家さんに
「苦労は忘れるのが一番」と頭ポンポンされて希美が泣いちゃうシーンはもう号泣。
本来泣く予定はなかったけど、榮倉奈々が泣いてしまったらしい。

ドラマでは成瀬と共に生きてく事にした希美がリアルでは安藤と結婚したっていうのも胸アツ。
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