映像制作会社「星四映像」で制作担当として働く水島(水島麻理奈)は、Vシネマ『極道消滅』シリーズの過酷な現場を乗り越えた直後、社長の黒田(肥後克広)から新企画の「縦型ショートドラマ全50話」の制作を任される。突然退職した社員プロデューサーの篠宮(鈴木志遠)の代わりに、そのままプロデュース業務を押しつけられたのだ。 早速、監督の万丈(須藤公一)、カメラマンの中西(高木勝也)らとともにロケハンに向かう水島。万丈はビル屋上でのラストシーンを夕陽が落ちるギリギリを狙いたい、さらに既に亡くなっているヒロインを主人公が見た幻影として登場させたいと言い出し、主演の龍ヶ崎ミツル(ゆうたろう)を午後7時には送り出さなければならない水島ら制作スタッフは頭を抱える。 そうして低予算、全50話を1週間で撮影する縦型ショートドラマの現場がスタートし、迎えた撮影最終日。ビル屋上でのクライマックスシーンのテストが始まるが、監督の万丈らは主役のミツルの様子がおかしいことに気づく。実はミツルは“あるスキャンダル”を週刊誌にすっぱ抜かれ、心が折れかけていたのだ。 夕陽が落ちるタイミングを狙い、1発本番で決めなければならないラストシーンが10分後に迫る中、ビルの下にはミツルのファンの女子高生たちが押しかけ、対応に追われる水島。さらに近隣のそば処『越路』の大将、松崎(飯田基祐)への謝罪、縦型ショートドラマのクライアント「パンプイット」の新人プロデューサー・結城(松城凛)とカメラマン中西との衝突、 ヒロイン役の春風ノゾミ(花柳のぞみ)が中身を入れ替える前に本物の酒を飲んでいたことが発覚するなど、次々と問題が噴出。 すべての状況がギリギリの中、縦型ドラマのラストシーン撮影が始まる————。はたして水島らは夕陽が沈むまでに無事に撮影を終えることが出来るのか!?
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