日本のお正月の風物詩でもある東京箱根間往復大学駅伝競走、通称“箱根駅伝”。 沿道で、テレビの前で、多くの人が、 仲間にタスキをつなごうと死力を尽くす若者達の走りに心を揺さぶられ、 2日間の激闘に胸を熱くする。 そんな箱根駅伝を、国民的作家池井戸潤が、十余年の歳月と情熱のすべてを注いで描き 「もう二度と、こんな小説は書けないでしょう」とまで語る、 一度は敗れた者たちの熱き青春群像劇「俺たちの箱根駅伝」がドラマ化。 2年連続で箱根駅伝本選出場を逃した古豪・明誠学院大学。 箱根駅伝に出場するには、まずは10月に行われる予選会を突破しなければならない。 明誠学院は、果たして箱根路を走ることはできるのか。 また中継を担うテレビ局側でも不測の事態が起きていた。 幾多の名作を世に送り出し、常に時代の話題をさらってきた池井戸の渾身の一作を 1987年以来、箱根駅伝を生中継し続けてきた日本テレビが、 主催・関東学生陸上競技連盟の全面協力を得て贈る、前人未踏の映像プロジェクト。 逆境に立ち向かうすべての人へ。 「寄せ集め」と呼ばれたチームが、箱根駅伝に託した夢の行方—— 敗北から始まる物語は、あなたの心を燃やし、希望のタスキを未来へとつなぐ。 217.1km――青春とプライドをかけた、伝説のレースが今、ここに始まる。