「お前といると、イライラする」と言われる1年前。新婚の奥田茜(馬場ふみか)と奥田大輔(野村周平)は新居に引っ越してきた。段ボールを片付けていて、食事まで手が回らなかった茜に、 大輔が蕎麦を買ってくる。引っ越し蕎麦を食べながら、2人の新生活について話す2人。茜は、今日という日を日記に書いておきたいが、どの段ボールにしまったのかわからなくなって...。

「あいつに仕事の話をしてもわからない」と言われる9ヶ月前。仕事が山積みで家に持ち帰り資料をまとめている奥田茜(馬場ふみか)。そこに奥田大輔がやってくる。お互い繁忙期のため、なかなか休みに時間を取ることができず、ゆっくり過ごすことができない。 そんなある日、茜は早めに仕事を切り上げ、大輔に手料理を振る舞う。美味しそうに食べる大輔に、茜はある決心をする...。

夢にまで見た妊娠。それが脆くも崩れ去ってしまう9ヶ月前。工藤凛（佐藤玲）とご飯を食べる約束をしていたものの、2歳の子供が靴を履かなくて遊べなくなった奥田茜（馬場ふみか）。茜は奥田大輔（野村周平）に「それでも私からしたらすっごく可愛いんだけどね」という、そんな茜に大輔は「茜はやっぱり女の子がいいの？」と尋ねる。そこから広がる将来の夢。どんな生活を送りたいか、2人は希望を膨らませる。

結婚祝いを持ち、奥田茜（馬場ふみか）の後輩・西野早苗（岡本夏美）がやってくる。大輔の後輩で、茜とも仲の良い早苗は、「２人が付き合ってるなんて、全然知りませんでした」と悔しがる。２人でワインを飲んでいると、奥田大輔（野村周平）が帰ってくる。酔った早苗は、２人の馴れ初めについて根掘り葉掘り聞き、思わず大輔に、「茜さんを不幸にしたら許さない」という…。

奥田茜(馬場ふみか)が家に帰ってくると、部屋は真っ暗。いつからすれ違ってしまったのか。文芸サークルの同期会で飲み会から帰ってくると、奥田大輔（野村周平）がリビングで小説を読んでいた。茜が読んでいたから、面白そうで読んでみたという。「俺も茜と好きなものをもっと共有できたらと思って」。嬉しくなり、茜は小説について語り出す。そうこうしているうちに夜遅くなり…。

奥田茜(馬場ふみか)が好きだったユーチューバーのここまちゃん（永瀬莉子）が、炎上をきっかけに自殺…。茜は衝撃を受けるが、そもそも茜にここまちゃんの存在を教えてくれたのは、夫の大輔（野村周平）。ある日、Z世代向けの企画で知り、若い子に人気のユーチューバーとして、茜に教えていた。服装が可愛く、ここまちゃんが社会の理不尽などに切り込むのが見ていてストレス発散になるという。

夫・大輔（野村周平）から「言わないと分からないやつは、何言ってもダメ」と言われてしまう奥田茜（馬場ふみか）。関係がこじれる前のある休日。目覚ましの音に気づかず、昼に起きた茜と大輔。大輔が見たいと言っていた映画を見るために、早起きする予定だったが、気がついたら朝寝坊。「やっと行けると思ったのに…」と凹んでいる茜に、大輔は「しょうがないじゃん」とのんびり過ごす提案をする。

奥田茜（馬場ふみか）が出迎えると、そこには花束を持って帰ってきた夫・大輔（野村周平）。広告賞の授賞式で表彰され、貰ったようだ。２人はささやかなお祝いをする。大輔は「海外の広告賞も取って、茜とレッドカーペットを歩きたい」という。夢を語る大輔に、茜はあるプレゼントを渡す。大輔は「いつも俺ばかり貰って申し訳ない…」と言い、茜に世界に一つしかないプレゼントをする決意をする

夫・大輔（野村周平）がデザインを盗作しているのを知り、奥田茜(馬場ふみか)が西野早苗（岡本夏美）に告発を迫った日から数ヶ月前。奥田家では、早苗が大輔からデザインのアドバイスを貰っていた。一息つくと、早苗は「彼氏とうまくいっていない」と茜に相談する。すれ違っていて、本当に仕事か疑われているという。茜は、大輔との結婚生活で気をつけていることを伝えていく。

奥田茜(馬場ふみか)と大輔（野村周平）。出会い、結婚、妊娠、仕事、モラハラ、DV、流産、嫁姑問題、仮面からの手紙、そして社会的な抹殺…２人が経験した、生涯忘れることができない出来事の数々。人と生きていくことの難しさと大切さを身をもって感じた２人が、最後に出した結末とは？