アナスタシア

明日、ママがいないのアナスタシアのネタバレレビュー・内容・結末

明日、ママがいない(2014年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

施設長役三上博史が訴えた超長いセリフ、今でも心に残っている。
当時は正直泣いた。今だって胸に沁みる。

『あなたたちは、あの人のことを知らないんだって一人ひとり目を見て伝えようと、そう戦おうとなぜ思わない?
臭いものに蓋をして自分とは関係ない、それで終わらせるつもりか?

大人ならわかる。大人の中には価値観が固定され、自分が受け入れられないものをすべて否定し、自分が正しいと声を荒げて攻撃してくる者もいる。
それは胸にクッションを持たないからだ。

わかるか、そんな大人になったらお終いだぞ。話し合いすらできないモンスターになる。

だがお前たちは子どもだ。まだ間に合うんだ。

一度心に受け止めるクッションを、情緒を、もちなさい。

この世界には残念だが目を背けたくなるようなひどい事件や、つらい出来事が実際に起こる。

だがそれを、自分とは関係ない、関わりたくないと、シャッターを閉めてはいけない。

歯を食しばって一度心に受け止め、何が酷いのか、なにが悲しいのか、なぜこんなことになってしまうのか。そう考えることが必要なんだ。…

…つまらん偽善者になるな。つまらん大人になるな。つまらん人間になるな。

お前たちがつらい境遇にあるというのなら、その分、人の痛みがわかるんじゃないのか?寂しいとき、そばに寄り添ってほしい。自分がそうしてほしいことをなぜしようとしない?』