花

家族ゲームの花のレビュー・感想・評価

家族ゲーム(2013年製作のドラマ)
3.8
昔見てたけど、吉本がトラウマになっちゃった生徒さんの顔が忘れらなかったことを思い出しちゃったな〜。吉本荒野の歩き方、「呼ばれてないのにジャジャジャジャーン!」「いいねえ〜」とか流行ってたなぁ。次の展開が気になっちゃって、成之くんも純粋でかわいくて好きだった〜。神木隆之介くんもこんな役演じてるの珍しいなと思ってたな〜。8話で家庭の崩壊が目に見えるシーンは圧巻。散々この家族がダメだと思うくせに、自分や両親だってこんな崩れかたをしたかもしれない。最終話のエンディング前(?)は少しくさいけど、エンディング後(?)の終わり方も好き。


4話
「(慎)正気の沙汰じゃない。

(吉)この国自体が歪んでるんだからしょうがない。今の時代に真っ当な教育なんか通じるわけないんだよ。

(慎)勝手なこと言うなよ。俺たちはこの国も今の教育も間違ってるなんて思っちゃいない!

(吉)(笑い声)
ホントにそう思っているのか?考えることを放棄して周りの意見に流されているだけじゃないのか?
だったら、歴史の授業を例にとってみよう。人類の誕生から始めて俺たちに身近で重要なはずの近代史はなぜか3学期に駆け足で終わらせる。100年も経っていない首相の暗殺事件でさえ教科書ではたった数行しか語られない。どんな背景があってどんな思いがあって殺されたのか。本来はそういうことを学ぶべきなんじゃないのか?でも誰をそれをおかしいと思わない。なぜならそんな詰め込み式の教育でも社会がそれなりに機能していたからだ。だがそのひずみはアイデンティティーの喪失として表れた。自分のルーツを曖昧にしか理解できていない俺たちは自分に自信が持てなくなり戦うことを怖れて他人に同調するようになった。メディアに踊らされて一方的な意見で物事をくくりたがるのがその最たる例だ。俺たちはいつの間にか個性を奪われて誰かに依存しなければ生きていけない骨抜きにされているんだよ。」
花