2000年代のマイアミを舞台に、警察の鑑識兼、快楽殺人者であるデクスターの姿を描く。本シリーズよりオリジナル脚本。
デクスターが過去に遺棄した死体が発見され、その犯行が世間に明るみとなり、『ベイ・ハーバー・ブッチャー』と名付けられた連続殺人犯(デクスター)を追うマイアミ警察+FBIと証拠隠滅を図るデクスターという構図のシーズン2。
構造としてはグッとアンダーカバーものに寄った本シリーズですが、自己同一性の回復が中心となるシリーズ中盤までは、かなり情緒的かつメロドラマ要素が強く、サスペンスにも乏しいため、少々退屈に感じてしまいました。
しかし、後半はアンダーカバー要素が前面に押し出さると共に、前半で溜めたデクスターとは別種のサイコパスとの対決という盛り上がる展開となっています。
相変わらず無理のある展開がありますが、まだ許容範囲内です。
デクスターはサイコパスであるという事がはっきりしたので、シーズン3では殺しまくる展開と、新たなる敵の出現に期待したいと思います。実は生きていた展開だけはやめて欲しいですが…さて。