前作は未見。斜に構えて観ていたつもりが、かなり前のめりになっていた。笑 大逆転劇を買収と絡めたギミックの大きさは見事だが、そこに関しては凄さを感じなかったかな。
桜木メソッドを教えることがなくなっていたところから考えると、実に日曜劇場っぽいダイナミックな展開である。その付加価値は確かに展開を読めなくしていたし、どんでん返しはやっぱり観ていて気持ちいい。でもなんか、いつもの感じになってて寂しい気もする。
とは言え、そんなネガな感想を吹き飛ばしてくれたのは、前作からの連帯感だろう。前作は観ていないとはいえ、その豪華なメンツは知っている。あのサプライズを仕掛けられるのもすごいし、せめてきたとも思う。
それに加え、映画では多数顔なじみのあるメンツが頑張っていたのも胸アツ。南沙良に志田彩良、鈴鹿央士は特に飛躍したのではないか。それぞれのポジションで輝きを放っていたと思う。現にアツくなったのだから。
複雑ではあるけど、やっぱり痛快で面白い。そして何より、阿部寛はどの役でも似合ってしまう素晴らしさをとくと堪能した。
