ゆきこ

マンハッタンラブストーリーのゆきこのレビュー・感想・評価

マンハッタンラブストーリー(2003年製作のドラマ)
4.5
当時もけっこう好きだった記憶
だったけど、
やっぱり大好き。

2003年
みんなガラケー(ガラケーって言葉すらなかった)で、テレビはまだ薄型大画面じゃなくて、
ドラマ視聴率15%で誰も見てないのと一緒!だったらしく(千倉先生のセリフ)、
今をときめく星野源がめっちゃチョイ役で出てて(6話)
そういうところは
確実に15年前のドラマなのに、

ちっとも古くさくない、
最高にたのしい。

同じことの繰り返しのようで、視聴者がリズムつかんだとこの絶妙なタイミング変化球を混ぜてきて、そしてひっくり返す。クドカンまじ天才だなと。

後半、マスターがもたもたするから、話の流れてきにも、前半のリズムの良さが滞る感じがちょっとあったけど、
最終話でキレイに回収してチャラ。

ミッチー演じるベッシーが、
めっちゃミッチーで、
とってもキュートで切なくて。
塚本くん演じる忍ちゃんも、
めっちゃキュートで切ない。
イボリーも大好き。
語彙がなさすぎだけど、クドカンが描く人たちは、みんなダメなとこいっぱいあるけどだからキュートで憎めない人ばかり。

最後のエピローグ
また色々シャッフルされてるわけだけど、
たいした理由もなく、くっついたり離れたり、してもいいじゃないって、クドカンが言ってるような気がして、
幸せな気持ちになりました。
エンディングのTOKIO長瀬くんの優しい歌声も、幸福感UPに貢献してると思う。

また、しばらくして見たい。


あ、最終話のサブタイが「君の名は」
だったり、「愛は年月じゃない深さだ!」ってセリフがあったり、
なんか最近はまった別のドラマに通じるものがあって、
完全に新しいことを生み出すってことももちろん創作として大事だけど、すでにあるモチーフをどう料理するかも、かなりな腕の見せどころなんだなと改めて思いました。
ゆきこ

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