あかねこ

THE MENTALIST/メンタリスト<フィフス・シーズン>のあかねこのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「赤く腫れた手首」がよかった。

私はてっきり、ラローシュは母親の体の一部を(愛着から)保管しているのだろうな、となんの根拠もなく思っていたのだが、それより更に、ラローシュの母親に対する愛情の深さが伝わる真相だった。
そうだな、母親について犯人がこれ以上語ることがないように、母親の尊厳を守るために、切り落とすし、切り落としてしまったらそれはもう手元に置いておくしかないな、と不思議な納得があった。
燃やしても埋めても捨ててしまっても、秘密が守られるという安心感はないからね。

犬を抱いて出てきたときから大好きな登場人物で、机の上の「犬とわたくし」という雰囲気の写真も好きで、生真面目でかわいいなあと思っていたけど、あの広い家に犬と二人で秘密を守って暮らしていたと思うと、こみ上げるものがある。
リズボンも、犯人の実の母親さえいい気味だと思っている感じだったのに、ラローシュは自分が「すごく悪いこと」をしたと思っていて、その生真面目さがよけいに辛いなあ。