lol

ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン 2のlolのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この章ではフランクの新たな面がかなり多く見れた気がする。そして、野望の影が増大していくことも感じた。
記者を徹底的に潰した。
クレアも、かなり無双していた。アダムに酷い仕打ちをしたり、ファーストレディーを取り込んだり、フランク顔負けの策略家である事がわかった。そして、時にフランクを制御するハンドルになることもある。これは素晴らしい夫婦の形であるとともに、2人の間で共犯の意識を持つ事で、2人だけの倫理観を正当化する上で欠かせない分身ともなっている。2人の関係性は完璧である。これには驚愕する。

この章のフランクに関して言えば、野望のために手を汚したが、重要なのは結果であり、フランクにとって政治の成功以外は過程でしかない。その点、彼の実利的に統率された自我は到底到達することは困難な域にあるような崇高なものであるとも感じた。フレディに対しての感情は特質なものだった。フランクが今まで見せてきた倫理からは違った道義を感じ、彼はただの冷徹な人間ではない事が証明された。

セスの存在も浮上してきた、次の章ではスタンパーの役割全面的にカバーすることになるのか?また、セスがレミーからフランク側に寝返った場面はスムーズで彼の信念は常にゆるがないことが示された気がする。フランクにレミーの差し金だと疑われた瞬間にフランク側に付いた判断力と瞬発力はこれからの立ち回りでうまく働くのだろう。

この章、特に印象的だったと言っていい、ミーチャムがガラスを落として指を切り、クレアが酒を勧めて酔わせてから、フランクが帰ってきて状況を把握し、ミーチャムとクレア、フランクが関係を持った。あれ程、異常な光景は見た事がないくらいアンダーウッド夫妻が欲の怪物である事が示された気がする。
 
レイモンドタスクとの直接対決で、富<権力である事が些か証明された気がしないでもない。大統領となった今、フランクの野望にどんな障害があるのか、また、どう障害を乗り越えていくのか、フランクの野望は止まらないのか?観ていきたいと思う。

あえて言うなら、合理主義者はこのドラマが好きで堪らないはず。
lol

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