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シェイムレス7 俺たちに恥はないのはてなのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

このシーズンで一気にイアンのことを好きに。(シーズン2-4?くらいで筋トレして軍に入隊するんだ!と言ってたころの「ナショナリズムとマスキュリニティごりごり路線に進む危うさがあった頃からは考えられないくらい柔らかくなった)
逆にリップの嫌〜なトキシックマスキュリニティとホモフォビアはまじで抜けてなくて、Trevorに対するトランスフォビアも酷い。けどそれに毅然と対応するTrevor良いし、リップの行動は駄目だよねと枠組みを作る製作陣にも信頼が置ける。

でも、クィアとその家族の関わりをずっと描き続けている作品としてshamelessって興味深い。(ずーっとホモフォーブだけどイアンのことは大好きでサポートしたいと思っているのは分かるリップ、セクシュアリティ<生活なフランクが特に今まで見たことなかった。メインテーマではないのでクィアドラマだと思ってshamelessを観るには長いですが…)
ホモフォーブな家族から離れた「後」の話/「家族」から離れたくて仕方ない、って状況にあるクィアの話はいくつも観てきたけれど、離れないでいた時にずっとその家族からどのように言及される/捉えられてるかを長い時間軸で観られるのはかなり貴重。「自分の部屋」とか「プライバシー」とか「個」の重視をする余裕がなく互いに支え合わないといけない状況、の表象って思ってた以上にここ数年私が観るクィア表象ではなさすぎて、本当にネオリベに取り込まれてたな…と思った

そして、成人したトランス男性表象をしっかり観たのTrevorがはじめてなような。(当事者が演じてますし!)LGBTサポートグループで働くソーシャルワーカーで、コミュニティを大切にして、助けを求めて来る人たちにオープンな雰囲気を持ってて、本当に魅力的。イアンがコミュニティ内に入って多様なラベリングの言葉に触れた時に、だんだんわかるよって橋渡しするのもすごいし。イアンとセーフワード決めたり、2人ともトップだけどどうする?って話し合ったり、一緒にトイショップ行ったり、こういうシーンめちゃくちゃ欲しかった。

VとKevとLanaについては、とりあえずノーコメントで…ですがポリーリレーションシップを描いた作品でハッピーエンドって観たことなくて、こういう状況だと、Lanaがmanipulativeで秘密主義だったのが問題だったけど、リレーションシップのあり方そのものが良くないみたいな風潮を煽っちゃうような
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