YukaSakamoto

恋のスケッチ~応答せよ1988~のYukaSakamotoのレビュー・感想・評価

恋のスケッチ~応答せよ1988~(2015年製作のドラマ)
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青春は二度と戻ってこない。だからこそ美しい。
”双門洞で過ごした日々が恋しくなるのは、若い頃に戻りたいからではない。そこには父の青春が、母の青春が、友人たちの青春が、愛する者たちの青春があったからだ”

応答せよシリーズの中でも一番人気と名高い1988。一年以上かけてやっと完走したけれど、終わってしまったのが寂しくて仕方がない。42話の中で、大笑いしたり涙を滝のように流したり、純粋でかわいい初恋にキュンキュンしたり。この作品のおかげで色々なことを思ったし、心がじんわり暖かくなった。横町の仲間たちが支え合って生きていく姿に胸を打たれる。韓国は“家族”とか“親子”を描くと本当に強いなあ。

双門洞というソウルの小さな横町に住む幼馴染5人とその家族の物語、それぞれ心打たれるエピソードばかりで全部大好き。時事ネタの盛り込み方もセンスがあって前作(1994)との繋げ方もうまいし、長いのに最初から最後までメッセージの一貫性があるので飽きずに楽しめる。
キャストはおなじみの顔ぶれで、あらゆるドラマで見かける人たちなのに、まるで本物の家族のように見えて不思議だった。中でもジョンファンの家族(キム家)がお気に入り、母役のラ・ミランさんがすごく粋で、頼もしくて、人間味があって、魅力的でした。個人的には、梨泰院クラスであの憎き長家の会長を演じたユ・ジェミョンさんが、180°違うドンヒョンの父役を演じたのも印象的。ハマり役だった。

日本人のわたしにはわからないことが多いけれど、応答せよシリーズはその年にあった出来事や流行った歌が出てくるのが楽しい。今回の1988には、最近日本で話題の餅ゴリことパク・ジニョン(JYP)も…笑
恋愛要素としては納得いかなかった前作の『応答せよ1994』とは大違いで、テクもジョンファンも魅力溢れるキャラクターなので二人に幸せになってほしくて、いちいち感情移入して、親のような気持ちで見守っていました。。パク・ボゴムもリュ・ジュンヨルも別の作品では特別に何かを感じたわけではなかったけれど、とんでもなく好きになりました。

”熱くて純粋で切ないほど恋しいあの時代
聞こえるか 聞こえたら応答せよ
私の1988年 若かりし日々よ”
YukaSakamoto

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