なおき

オレンジ・イズ・ニュー・ブラック シーズン4のなおきのレビュー・感想・評価

3.5
前シーズン終盤の刑務所再編で、経験不足の新人看守たち大量流入&女囚大量流入により、刑務所内での人種間抗争が勃発!
というこれまで以上に多人種国家アメリカの縮図を表して、社会派テーマを帯びた渾身のこの一本。
終盤に起きた悲劇なんて、『フルートベール駅で』や『デトロイト』のような横暴な白人による人種差別を思わせるもんね。


そんな人種間抗争&人種差別による大きなテーマを掲げたこともあって、今回は黒人勢やヒスパニック勢中心になってるんで、主人公チャップマン、いつも以上に空気のような存在。
前シーズンでウォルター・ホワイト(『ブレイキング・バッド』の麻薬王)と化していたのはいいが、結果的にはお灸をすえられて、実はジェシー・ピンクマン(『ブレイキング・バッド』のウォルターの相棒)にしか、過ぎなかったまま、ただの空気と化す。
まあ、刑務所で一騒動が起きても、「アレックス!アレックス!」としか、言わないから、仕方ないね。


今回は、人種間抗争メインなため、黒人勢とヒスパニック勢が中心なため、それ以外の人種の出番が抑え目で、このシーズンあたりから、目立つようになるフリーダやヤク中コンビや新キャラのナチスが見物か。
それと、映画鑑賞会で『ウィズ』がやたら、ディスられてたけど、これ、ダイアナ・ロスやマイケル・ジャクソンが出演していた黒人ミュージカル版『オズの魔法使い』で、監督が名匠シドニー・ルメット(『12人の怒れる男』、『狼たちの午後』、『セルピコ』、『オリエント急行殺人事件』、『未知への飛行』、『デストラップ死の罠』)という豪華布陣の作品なんで、そんなにディスっていいのかなあと思ったり。
まあ、「普段は社会派ドラマやサスペンス中心のシドニー・ルメットがなんで黒人ミュージカル映画を撮っているんだ?」とは思ったけどさ。