みゅうちょび

ピーキー・ブラインダーズ シーズン1のみゅうちょびのレビュー・感想・評価

5.0
こんなにかっこいいドラマはなかなかない。

ラスティな映像、個性的でかっこいい衣装、そしてなんと言ってもニック・ケイブやPJハーヴェイなどの楽曲も盛り沢山楽しめる。なんと言う素晴らしいセンス!
オープニングテーマ曲はニック・ケイヴのRed Right Hand。シーズン2?ではPJハーヴェイのバージョンも聴ける。

100年前のイギリス、バーミンガムに実在したギャングシェルビー一家。その次男であるトミー・シェルビー(キリアン)が、一家を先導する。この一家の成り立ちもかなりユニーク。
シーズン1では、競馬界を仕切るためのトミーの目論見や、武器工場から盗まれた大量の銃や武器の行方を追うサム・ニール演じる警部との闘いで物語は展開して行く。

二つの勲章を得た戦争でのトラウマを抱え、その壊れた心を引きずっていたトミーと警察のスパイである女性グレースの関係とか、戦争に行かなかった警部のコンプレックスとか、かなりハードなバイオレンスで肉体的な闘いだけでなく心理面での闘いなども描かれているのがすごく面白くて引き込まれる。
男臭さだけでなく、一家の叔母ポリーやヒロインであるグレース、トミーの妹など、ギャングの世界に生きる、極道の女たち的な面白さもあり、様々な角度から楽しめる。

ドラマはあまり見ないわたしが、これを観るためにNetflix会員になったと言っても過言ではない。そして、これを観れただけでも会員になって良かったと思えたほどハマった。

シーズン1では、まだまだ一家の一人一人の魅力は分からないかもしれないけれど、シーズンを追うごとに、アホな兄弟たちも愛おしくなってくる。

しかし1番特筆すべきはキャスティング。これまで、キリアン・マーフィーは演技力は申し分ないけれど、美しい青い瞳と、少年のような顔立ちだけどどこか毒のある俳優という感じで、ファンではあったものの本当の彼の魅力は分かっていなかったのだと、このドラマの彼を見て思った。
キリアンを気に入っていると言うクリストファー・ノーランですら、こんなにもキリアンを活かしきれてはいない。

キリアン渾身の役柄がこのトミー・シェルビーだと思う。

シーズン2ではトム・ハーディも登場。

騙されたと思って観てみて欲しい!