史実に基づいたHip Hop誕生の物語、というよりHip Hop誕生をモチーフにした青春群像劇って感じ。なので音楽史的なディテールを求めて観たらがっかりするかも。ジェフチャン著、押野素子訳の「Hip Hop Generation」を読んでから観ると史実とのリンクを楽しめるくらいかな。
とは言え音楽青春モノの中では珍しくはっきり女を否定して音楽の夢を選んだり、かなりアツい。恐らく本人仕込みのGMFのスクラッチ教室とか最高。あとヒロインの子のディールについての大人の議論とかも全く今日的なテーマでもある。19770713のあの停電の映像化はクッソアガる！大停電の夜のセックス！！最高！！！あと肝心のラップに関しては77年にしてはライムの構成がすでに複雑化していて時代錯誤を感じた。ブックスがそれほどの天才って設定なんかもしれんけど。
そして最終回のGet Down Brothers VS Notorious Threeのサウンドクラッシュの件がマジでクソ最高。クッッッソ最高。再開発に向けて住宅が鉄球で壊される轟音からスターウォーズのテーマへの繋ぎが最強すぎ。10分くらい死ぬかと思った。
ヒロインのヒスパニックの子マジでセクシーすぎる。あの女優もっといろんなとこに出て欲しい。
