Rocco

ザ・クラウン シーズン2のRoccoのレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン2(2017年製作のドラマ)
4.2
レガシーの建物、インテリア、調度品、ドレスや着こなしとお腹一杯になる位、眼福なのはシーズン1と同様。ただ、個人的にシーズン2のほうが響いたのは、より現代に近いので登場人物に親しみがあることと、女王を支えた存在、夫、妹、伯父の苦悩が描かれていること。

実生活のエジンバラ公はいつも女王の脇で微笑んで、ユーモアで周囲を笑わせたりする人気者というイメージだったけど、妻をたてる一生の前半戦、幼少期も含めてこれほどの苦悩があったとは知らなかった。マーガレット王女もしかり。さらに、あの気高い女王が様々なコンプレックスを持っていて、それを克服しようと努力していたこと。ケネディ夫妻、特にジャクリーンとのシーンでは、女王が矜持を保ちつつ張り合う気持ちを抑えられなかったり、事件の後で王室の慣習を破っても寄り添おうとするなど、実に人間的な側面が描かれる。

チャールズ3世(現職)がイートン出身ではなかったこと、なぜウィリアムとハリーをイートンに通わせたか、の理由も明らかになる。

内容はずっしりと重いけど、先を知りたくて一気見してしまった。
Rocco

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