Roccoさんの映画レビュー・感想・評価

Rocco

Rocco

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ストロー: 絶望の淵で(2025年製作の映画)

3.0

過去2日間で2500万回再生され、アメリカのネトフリで1位という作品です。前知識はそれくらい。

のっけから、まるでイジメのように悪材料が降ってきて、主人公の苛立ちや悲しみに心が痛みます。レイモンド刑
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ゆきてかへらぬ(2025年製作の映画)

-

ごめんなさい、3人ともキャスティングに無理がある気がして、なかなか話に入り込めなかった。モデルがいる話でなければ、また違ったのかもしれないけど。文豪には既に出来上がったイメージがあるから、軽く足を踏み>>続きを読む

あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)

3.8

サンドラ・ブロックの魅力がさく裂する鉄壁のラブストーリー。

ポスターのビジュアルが記憶にあったけど、実は観ていなかった90年代のラブストーリー。サンドラは『スピード』の翌年、キラキラしていてとてもチ
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ザ・コンサルタント2(2025年製作の映画)

3.8

アマプラありがとう! 面白かったです。

ベン・アフレックは初期の頃の『グッド・ウィル・ハンティング』、『チェイシング・エイミー』、『ドグマ』、『アルゴ』、そして『ゴーンガール』と佳作があるのに、近年
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The Resemblance(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

突然愛する人に自死されたら、残された家族はずっと何が悪かったのだろうと自分達を責め続ける。亡くした者とあらゆる面がそっくりで、本人達だけのプライベートな会話の詳細までインプットされた人物を提供するサー>>続きを読む

毒親<ドクチン>(2022年製作の映画)

-

「毒親」というパワーワード、若い時は自分も含めて反応する友達は多かったです。

今たまたま読んでる本『母という呪縛、娘という牢獄』では、娘が母親を殺めてしまうけれど、母娘の関係が愛というより支配になっ
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僕たちは変わらない朝を迎える(2021年製作の映画)

3.0

大仰でまったく共感できず置いてきぼりをくった映画を観た後だったせいか、等身大の登場人物、ありがちなストーリー、間の多さが逆に心地よかった。ドラマと映画の違いは色々あるけど、間は大事だと思う。人の心に寄>>続きを読む

ショウタイムセブン(2025年製作の映画)

-

ごめんなさい。こんなに早くギブアップしたのは、『クレイジークルーズ』以来かな。期待値が大きすぎたんだろうか。

阿部ちゃんは好きだけど、キャスター役は合わない気がする。活舌悪いし。現在放送中のドラマと
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プリシラ(1994年製作の映画)

3.8

たまたま、先日大森南朋が演じたナギサさんを見てこの映画のテレンス・スタンプを思い出しました。リリース当初はポスターのビジュアルがすごく好きだったけれど、観るには至らず。6月はPRIDE月間ということで>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.0

ドレス、建築のディテールに車、と目に入るものが美しい。ダニエル・デイ⁼ルイス演じる美意識が高く気難しい仕立て屋と、彼を唯一理解する姉 (レスリー・マンヴィルはこういう演技もよい)。

ホテルのレストラ
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タンジェリン(2015年製作の映画)

3.6

英字幕鑑賞。iPhoneで撮影されたそうです。

LAの、恐らく観光客は足を踏み入れることがないディープなエリアの日常。性産業で働く元男たちとその周辺。

ストーリーに勢いがあるというか、語りたいもの
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

ず~っと気になっていたのに、なぜか観ていなかった作品。ネトフリ配信終了予定に背中を押されて観たら、面白かったです。さすが名作。

CMが入らない代わりに、プロダクトプレースメント、というのは韓ドラみた
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(2023年製作の映画)

-

久々に時間返せと思いました。

加瀬さんの近作だからとみてみたけど。お金かけてこんな・・・のを作って天下のキタノは一体誰を喜ばせたかったのかな。これはギャグなんだと考え直してみたけど、それでも全然面白
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.0

MIファイナルレコニング上映記念で、トム・クルーズの過去出演作のリバイバル上映に選ばれたなかの一本。自分はSFとかあまり得意ではないんだけど、この作品の世界観が好きで、円盤かったし何回も観たやつ。特に>>続きを読む

コラテラル(2004年製作の映画)

3.9

白髪で無精ひげのトムって、考えてみたらこの作品でしか観たことないのかも。

マイケル・マンの撮る男たちは色っぽい。トムが彼の作品に出ると知った時は驚いたけど、この作品も例にもれず。ミッション・インポッ
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.5

ミッション・インポッシブルのシリーズで、最新/最終作以前に一番好きだった作品。スチールケース入りの円盤も持ってる。

オープニングのシーン。ジョシュ・ホロウェイとレア・セドウの二人。眼福。その後も、建
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.8

まさか大好きなEWFのセプテンバーがかかるとは。
ロボットの夢の部分、もうすこし短くても良かったかな(正直途中でちょっとだけ眠くなってしまった)。
相手が人間でもペットでもロボットでも通じる、甘く切な
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バード ここから羽ばたく(2024年製作の映画)

3.4

(結構えぐられるので、精神状態が良い時に観ることをお勧めします)

先日観たショーン・ベイカー監督の『フロリダプロジェクト』と同様、社会の底辺層を扱った作品。ただ、あちらがアメリカの夢の国の近くで、パ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

シナリオがあるのか、ないのか。子役の演技がまるでドキュメンタリーのように自然で驚く。

社会のシステムの底辺でなんとか日々を生き延びている人たちの中でもさらにランクがあるという辛い現実。観ている間の精
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サブスタンス(2024年製作の映画)

2.5

過ぎたるは及ばざるがごとし!

この監督絶対建築好きでしょ・・・と思った序盤。白黒、オレンジ、蛍光色、ジオメトリックな背景とパースを多用した魅せ方。オルガニックなものが引き立つ、絶妙なセッティング。な
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ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

5.0

レビュー500本目はミッション・インポッシブルシリーズ最終作。平日昼間、巨大スクリーンで観てきました。スコアは景気良く5.0です。
ありがとう、トム。

ファイナルレコニングの前半は、過去作を振り返っ
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つぐない(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

泣いて瞼が腫れちゃった。

シアーシャ・ローナン演じる妹ブリオニ―は、美しい姉セシリア(キーラ・ナイトレイ)の影で家族のなかであまり注目されず、劣等感を感じている。初恋の相手で使用人の息子ロビー(ジェ
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マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜(2025年製作の映画)

3.6

実話ベース。ストーリーは想像通り、最後にお約束でモデルのレストランと経営者が出てくる。でも、なんか良かった。

レストラン業界って、結構ドロドロしてそうだし、NYなら尚更競争も厳しいだろうし、そこに未
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さがす(2022年製作の映画)

3.3

ネトフリ見放題終了間近、ということで、気になっていた本作を。

清水甚也の醸し出す不思議な存在感、漫画の登場人物みたいで、もしかして中身が空洞なんじゃないかと思うような。伊東蒼も、しっかり者の中学生の
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藁の楯(2013年製作の映画)

3.8

原作は未読。xの#大沢たかお祭り、が潜在意識のなかにあったのか、選んだ作品。撮り方がカッコいいなと思ったら三池監督だった。

こちらの刑務所では小児性愛犯罪者は収監されると囚人たちからボコボコにされる
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

原作は未読。

泣いちゃった。

真っすぐな性格の石原さとみがキラキラして素敵だった。他人の子なのに、その娘のために人生設計をして、たくましく生きる。とにかくポジティブだから、彼女に頼られた男性達も成
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ハルビン(2024年製作の映画)

-

英字幕鑑賞。のっけから凄い映像美に釘づけに。

正直、自分はこれまで、反日映画とうたわれるだけで気持ちが萎えるというか、出演している役者から気持ちが離れたりキライになったりするのが常だった。例えば、英
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プリンセス トヨトミ(2011年製作の映画)

3.0

原作は未読。

最後のたこやき屋のカメオ?も含め、豪華キャストで好きな俳優さんたちが沢山出ている。トランスジェンダーも出てくるし、会計検査官からは想像できない壮大な話。

近代建築の中がみれるのが嬉し
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新幹線大爆破(2025年製作の映画)

3.7

オリジナルは未視聴。

「あ、スピードだ!!」一定の速度を下回ると爆発、というのは同じコンセプト、女性が運転手というのも。ただ、こちらは新幹線。すべてのスケールがデカい。

 運行表をみながら対策を練
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

なんというか、ありそうでなかったのかな、こういう作品は。

最初に頭に浮かんだのは、MONOCLEというデザイン雑誌でした。カラーページ、特集記事、白黒ページにイラストと。紙の手触りが良くて。

独立
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.0

すっかり観た気になっていたら、実は観てなかった作品。『Meet the Fockers』と混同していました。あちらはデニーロでした。

ジーン・ハックマンはこの作品でゴールデングローブ賞を受賞している
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.7

公開時鑑賞。Third Window Film という日本映画を主に紹介している英配給会社が積極的に推して、チャンネル4(地上波テレビ局)でも深夜放映されたんじゃなかったかな。結構カルトなファンがつい>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.0

本日のローマ・カトリック教会フランシスコ教皇のご逝去を受けて。
昨日たまたまイースター(復活祭)だったので、バチカンの動画でお元気そうな姿を見ていたから驚きました。

当作品、最後にご本人たちも出てく
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危険な情事(1987年製作の映画)

3.5

若い頃に観て以来。好奇心で再度視聴。

エイドリアン・ライン監督、近年の作品『Deep Water』(邦題は底知れぬ愛の闇、原題と違いすぎて覚えるの大変)はあまりに酷すぎたけど、振り返ると『フラッシュ
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.0

エモい・・・今日たまたまこの作品の話になって、円盤を持っているので観てみました。ロケ地マップと作品解説ブックレット付。

「春が二階から落ちてきた」

冒頭のシーン、満開の桜とひらひら舞う花びらをバッ
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海の沈黙(2024年製作の映画)

3.5

原作は未読。倉本聰と中井貴一のタッグだから視聴前の期待値はかなり高かったです。私が好きな切ないシーンも多々あるのだけれど、あざみという存在とその扱いが、芸術家とそのミューズとは理解しながらも、ポリコレ>>続きを読む