ととさん

この世の果てのととさんのレビュー・感想・評価

この世の果て(1994年製作のドラマ)
4.6
当時は見てなかったけど、今見るととても面白い。無駄な台詞が一つもないことに驚く。

ダメンズなまりあに苛つきつつも、登場人物一人一人の掘り下げが現代の地上波ドラマでは不可能なほど深く、脇役含め全て共感できるところがあり惹きつけられる。単なる過激描写を狙った浅い作品では無いと思う。
一方で、人間の弱さ・ダメさがこれでもかと畳み掛けるように表現されており、今ならすぐにSNSで炎上しスポンサー取り下げでACジャパン広告だらけになってお蔵入り作品だとも思う。
インターネットやスマホの無い時代だから描き切れたドラマ。俳優も鈴木保奈美、三上博史、豊川悦司は言わずもがなだが、横山めぐみや桜井幸子、大浦龍宇一、吉行和子、小木茂光、豪華で全員素晴らしい演技。