このレビューはネタバレを含みます
全編26時間半の作品。
人類(ホモサピエンス)の中に、ホモセンソリウムという人類が紛れ込んでいる世界。
センソリウム達は、数名のクラスターごとに分けられていて、同じクラスターに属する人と、脳のシナプスを介して感覚の共有、体の共有、面会などができる。
作品内での主人公(主クラスター)は、8名で多様な国籍で成り立っているため、シーンごとにサンフランシスコ、シカゴ、ロンドン、アイスランド、ナイロビ、ソウル、メキシコ、ベルリン、ボンベイ、ナポリなどに行ったり来たり。ロケハンから撮影までを考えると凄過ぎる労力とコストだと思う。
話の大筋は2つ。
クラスターメンバーが個々に抱えている問題(セクシャリティ、家族関係、民族問題、お家騒動、貧富の差など)を、それぞれの特技を共有し合うことで解決する。
ホモセンソリウムのロボトミー或いは殺害を行うBPOとの大規模戦争。
シリアスなアクションドラマでありながら、人間の多様性、これからの未来のあり方について深く考えさせられる最高の作品だった。
号泣シーンは5回くらい。久々に泣いた。