放送当時既に大人だったけど後発のウルトラマンでは最も真面目に観たシリーズ。
最初はV6の長野くん主演で主題歌もV6かよと甘く見てたら回を重ねるに従ってドンドン面白くなっていった。
『シン・ウルトラマン』でいえばメフィラスに当たるメインヴィランのキリエル人（どちらも人間を惑わす悪魔がモデルだ）や、ティガとは異なる思想で行動するイーブルティガの登場も楽しかったが、ティガがピンチに陥った時に市井の人々がハンドライトを持ち寄って物理的に光を当てる事でエネルギーを与えるシーンは光とウルトラマンの関係にこんな描き方があったのかと衝撃を受けた。
そして迎える怒涛の最終回、海底の古代都市ルルイエから現れたクトゥルー神ならぬガタノゾーアとの対決では、力尽きて石化したティガが子供達の心を受け入れる事で再び光の巨人となって蘇る展開に感動するしか無かった。
この後制作された『ガメラ３』のメイキングで樋口真嗣監督らが「ティガの最終回を超えなきゃ！」と言ってたけど『シン・ウルトラマン』にもそんな描写があれば光の巨人が人間を守る動機に納得出来ただろうに残念。
