ぐり

ER緊急救命室Ⅱ<セカンド・シーズン>のぐりのレビュー・感想・評価

4.5
主要キャラ全員の生き様がとても生々しく描かれていて素晴らしいシーズンだった。

それぞれ医療従事者としての矜持を持って仕事に励む一方で、患者が抱える問題の根幹には触れられない無力さを痛感したり、医療ミスをしたり、権力者の圧力に屈したり屈しなかったり…プライベートでは各々ゴタゴタしていて努力や献身は必ずしも報われるわけではない。みんな聖人君子ではなく悪いところも沢山あって、そこがしっかりと描かれているところも好感が持てた。

それと演出も素晴らしい。院内の慌ただしさや緊張感が伝わってくるカメラワークはもちろん、ここぞという見せ場でもあえて全てを見せない《間接的な見せ方》により、更にストーリーに深く没頭することが出来た。恐らくシーズン一番の見所であるep16はその真骨頂だと思う。

あと登場人物のキャラクター像がS1より定まった印象を受けた。キャロルがあんなにチャーミングで我が強い人だとは思わなくて一気に好きになった。

個人的にはスーザンとクロエの関係が見ていてとても辛かった。スーザンに幸あれ…
ぐり

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