ききき

ヘビー・ウォーター・ウォーのきききのレビュー・感想・評価

ヘビー・ウォーター・ウォー(2015年製作のドラマ)
4.5
第二次大戦中の英国による第三帝国占領下の🇳🇴に侵入して行ったノルスク・ハイドロ重水工場破壊工作をモデルにしたドラマ。
大戦中各国が戦況を一変できる兵器として核開発を行っており連合国はナチスが核兵器を完成させるのを恐れていた。
🇩🇪では重水を用いた開発を行っていて、ヴェーザー演習作戦で占領した🇳🇴には世界で初めて商業的に重水を生産できる工場があり、核開発における重要拠点となっていた。

ノルウェーにある工場は占領後ほぼナチスの管理化に置かれている状況で、亡命して英国で訓練を受けたノルウェー人部隊とイギリス特殊作戦部が潜入爆破工作をした実際の出来事をモデルにしている。

重水を送らせない事が最優先され、核兵器ができたら何億人も死ぬから、民間人が多少死のうが爆撃すると主張されたり、民間人も乗っているが一緒に船を北海に沈める作戦が米帝や英国に立案される中で、同じ国民が死ぬことになるレジスタンスや亡命ノルウェー軍の葛藤と苦悩がみられる。
他にも生き残るために占領軍に協力しつつも、戦後が見えてくると、戦後の立場を意識した動きとかも描かれていて、何年も占領された上で占領してる側が敗戦するという事の恐ろしさ垣間見れる。
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