シーズン1～3まで毎度最終回で号泣してたけど、このファイナルシーズンの最終回は過去に見たどんなドラマよりも泣いた。涙が流れるというレベルではなく嗚咽しすぎて呼吸が乱れた。
シーズン1でHanna Bakerが自殺した13の理由が明かされていく過程があまりにリアルで残酷で、海外ではこれを見て自殺してしまったティーネイジャーもいると聞いたが、本当に前半のシーズンはひたすらこれでもかというぐらい生きる辛さに直面させられるドラマであった。
それゆえにファイナルシーズンを見終わった今、大号泣したうえで、ふと生きることへの意欲が湧いてくるこの感じがとても不思議かつ、真っ当に思える。決して未来は明るいから前向きに生きよう!というようなよくあるメッセージでは無いんだけど、現実的でシンプルな「生き延びよう」というメッセージが実に説得力がある。
日本で地味な高校生活を送ってアラサーになった私、ありがたいことにこのドラマで問題提起されていたアメリカの高校生が直面している性暴力、ドラッグ、LGBT、移民問題、銃問題なんてひとつも目の当たりにしないまま大人になれた。そのありがたさと共に、周りの大人を信用して素直にサポートを受けながら成長できた環境に心底感謝したくなる。
と、同時に何の問題もなかったゆえに友達とぶつかることも一緒に悩むこともほとんどなくて中高時代にあれほどの絆を築けた友は1人もいないという事実に寂しくなるドラマでもあった。
Justin役のBrandon Flynnが全シーズン通して本当に素晴らしかった。Justinという人間はひたすらに不器用すぎてとても愛せずにはいられない!! 決して主役ではないけれど、彼を見守る4シーズンだったと言っても過言ではない。I love you Justin!
