Atlantis

THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン3のAtlantisのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シーズン2までは家族愛に感動したり、登場人物の心象に共感しながら見ていました。

が、日本人の私にしてみれば、愛情表現のボディランゲージに少々違和感があったり、くさい台詞もお腹いっぱいになってきました(そんなに大袈裟な表現ではありませんが、私が一気見しているからか疲れています)。

ベトナム戦争のエピソードはきついものがあります。そして、登場人物全員の現在と過去の親子関係やトラウマを紐解くのにも付いて行けなくなり、精神的にだんだんきつくなってきました。

シーズン3までで気付いたのは、ベトナム戦争のトラウマ、アルコホリック、アダルトチルドレン(アメリカ的な意味)がテーマの、じつはシリアスなドラマだということ。虐待や差別があからさまにあるわけではないだけに、家族の呪縛(表面的には結束あるいは義務)から一生逃れられない苦しさが垣間見えます。

さらにシーズン1からケイトの肥満が問題になっていますが、日本ではあまり深刻に扱われていませんが、メンタルに関わる病的なケースがあることが、このドラマを見ているとよくわかります。

心温まるヒューマンドラマと思いきや、個々の人間が抱える問題(=社会問題)を浮き彫りにするこのドラマが、これからどう展開するのか楽しみです。休み休み見ていこうと思います。

それから、このドラマのすごいところ!過去、現在、未来のシーンを関連づける脚本もさることながら、どうやってシーンをつなぐべく撮影を行ったのか、各時代の背景にも矛盾はなく、本当に上手くできていると思います。

また、特にビッグスリーの子ども時代・思春期・大人の俳優が、あまりにも自然にそっくりなのも素晴らしいですし、同じ俳優が演じる若い姿・老いた姿に違和感がないのも感心しています。
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