全裸監督のアンドウのネタバレレビュー・内容・結末

当時を知る為の参考資料的価値のある作品。
世代的に私は当時を知らないが、ここまでやるならたぶん中途半端に表現を躊躇わないだろう、と思った。

最初から最後まで「次が気になる」という状態が維持された。主人公含めその周囲が時代と同じく激動であるが故にその大胆でありつつ繊細な緊張感から目が離せなかった。

最後、なんとなく終わりらしい終わり方をしていたが、あれは確実にハッピーエンドではない。観た人のほとんどはそう感じるであろう。
世代の違い故にあまりに客観的になってしまうのが事実であるし、作品内の時間の流れも早く実感しづらいが、多くの人が失敗し、克服とまではいかずとも再び生きていく、そういった当時の人間の生命力を感じることができた衝撃的な力のある作品であった。