FRANCIS

マンダロリアン シーズン2のFRANCISのレビュー・感想・評価

マンダロリアン シーズン2(2020年製作のドラマ)
5.0
 独立した世界観を構築した前シーズンから、旧三部作を含む映画本編と『クローン・ウォーズ』を始めとするスピンオフまでが一直線に結びつく今シーズン。

 一話の段階から、小説『アフターマス』三部作に登場したコヴ・ヴァンスが登場するのを始め、予想もしなかったキャラクター達が映像世界で活躍するのは楽しい。

 企画・脚本・製作を一手に担うジョン・ファブローが第一話では遂に監督を担当し、お馴染みの惑星を舞台にシーズンの幕を開ける。

 二話、八話では『アントマン』シリーズのペイトン・リードをMCUから引き抜き、四話では出演者のカール・ウェザーズを監督に、六話には『デスペラード』などアクション大作を手掛けるロバート・ロドリゲスを登用するなどシリーズに新たな風を吹かせるのも忘れない。

 前シリーズで演出を担当したブライス・ダラス・ハワード(『ハン・ソロ』を監督したロン・ハワードの愛娘、同作の製作にも関与)や脚本も兼任したディブ・フィローニ、リック・ファミュイワの監督回を交え前シリーズからの広がりも感じさせる巧みな構成。

教義と伝統への懐疑、信条に優る絆といったテーマに踏み込んだ全八話。来たるシーズン3に加えて、『Rangers of the New Republic』や『Ashoka』といったスピンオフシリーズの製作も発表され、物語は更に拡大の一途を辿ることは間違いない。

最終話ではMCUに倣ってのポスト・クレジットシーンにて、スピンオフ第三弾『The Book of Boba Fett』の配信が突然に告知されるなど、驚きに満ちたSW世界での冒険はまだまだ続く。
FRANCIS

FRANCIS