ゆなとえんがわ

なでしこ隊〜少女達だけが見た特攻隊・封印された23日間〜のゆなとえんがわのレビュー・感想・評価

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📚「知覧からの手紙」の新版を読み、
眠れなくなり戦争の事や特攻隊の事などを、調べて行く中で、この再現ドラマに辿り着きました。

本の内容は、穴澤利夫さんと婚約者の知恵子さんのお話が書かれておりますが、
ドラマではその他の特攻隊として勤めていた方々の事について触れられています。

知覧の学生だった女子生徒(当時15歳)数名が、特攻隊の身の回りの世話をする"なでしこ隊"として勤めたわずか1ヶ月弱。
彼女たちは何を目撃したのか、彼女達にしか知り得ない記憶を辿って行く再現ドラマです。

本を読んだすぐ後だったので、穴澤さんについて語られた際ものすごく苦しかった。
結婚を決めた日に知覧に行かねばならなくて、智恵子さんも全国の空軍基地を訪ねて会いに行ったが結局最後まで会う事はできなかった。

遺書に書かれていた利夫さんの本当の気持ち…「欲を言えば〜の本を読みたい、〜の絵画を見たい、〜の歌を聴きたい。
智恵子に会いたい、話したい。」
最後は智恵子のマフラーを着けて笑って行ったと伝えてくれ。

当時の新聞記事には、2割の成功率という特攻作戦だったが、「上手く行っている」「日本は勝ちに向かっている」など。
最も許せないのは、特攻隊のみな笑顔で任務を遂行しているなどの嘘が書かれていたそう。みな涙を堪えて乗っていると言うのに。

近々、知覧に行こうと思っています。
もっと深く戦争について知りたいです。

そして私達は戦争があった時代から少しずつ遠ざかった時代を生きていますが、絶対に忘れ去られないよう自分より若い年代の子達にも発信していけたらと思います。