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The 100/ハンドレッド<フォース・シーズン>のnnnのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

100シリーズの第四作目。相変わらず先がどんどん見たくなるようなシナリオ構成の100。今作は来るべきプライムファイアへの生き残りをかけて、まさにサバイブするための人類の闘いを描く。前半を見ているとあまりこのシーズンは盛り上がりがなさそうだなと思っていたのだが、後半から確り盛り返すのがやはり100シリーズである。

シェルターをめぐる争いの中で、オクタヴィアと11の部族が戦うバトルロワイヤルはかなり見ごたえがあった。今まで重要人物として出てきたロアン・ルナ達が命を懸けて戦うシーンはとても良かったし、人間としても実力面でも格段に成長したオクタヴィアの株が大分上がった。

人間同士の汚い感情の縺れ合いも本作では一段と描いている。マウントウェザーを散々批判していた空の民は、結局生き残るために人体実験を始めたり、仲間をその代償に使う・闇の血を持つルナの骨髄を利用するなど、結局同じような行動をしてしまうことにジレンマや苦みを感じる。また、このシェルターをめぐる争いも非道であり、助かるはずだった空の民を結局は400人近く犠牲にする結末となってしまった悲劇。オクタヴィアが勝ったので、当然と言えば当然なのだが、民に罪はないともいえる。クラーク・ジャハの判断が必ずしも正しいわけではないし、ではどうすればよいのか、というとても難しい判断をいつも見せられている。

今作ではクラークは相変わらず自分勝手であるが自己犠牲の精神も見せているので、株はそこそこだ。マーフィや仲間たちを守る為に見せるガッツはやべラミーを撃たなかった仲間思いの精神は主人公ならでは。ケインやオクタヴィアを見捨てたのも本当に苦渋の決断っだたのだろう。
ジャスパーは最後までかわいそうなキャラクターであった。第二シーズンまでの彼を最後に見たかった、終盤は本当に不要な人材でしかなくなった悲しみ。ジャハはいつも最低最悪なのだが、やっぱり生き残るのがある意味凄まじい。
モンティ・マーフィはどんどん株があがっていくので、第5シーズンが怪しい。

クライマックスでは宇宙に逃げるというまさかの戦法を使い始め、何でもありだが、第5シーズンへの期待をもたらす形で最後を締める。結局次のシーズンを見てしまうことになりそうである。
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