このレビューはネタバレを含みます
S3より3カ月後…ゴッサムを牛耳る存在となった本懐達成のペンギン。彼が発行する許可証の元、犯罪は全て合法化され警察機能麻痺のとんでも状態でS4幕開けです。引退した元マフィアのドン、ファルコンにゴッサム再建の助け舟を仰ぐゴードンですが…。初登場のファルコンの娘がなかなかの策士でこっわ笑
S3後半から登場したバットマンには欠かせない重要人物ラーズ・アズ・グール。バーバラやセリーナを巻き込みながら、ドタバタな経緯を経て『闇の後継者』のバトンが、とうとうブルースに渡されます。渡される年齢も違えば、ダークナイトシリーズ・バットマンビギンズ時とは全然違うアプローチになっていてなかなか楽しいです。
ウィンスロップ博士と孫のアレックスはなんだか可愛そうでしたが、彼等の件もしっかり受け止め『後継者』を意識するブルース。しばし迷走し、遅れてきた反抗期みたいな行動でアルフレッドとの関係にも一波乱ありますが、重圧に耐えきれない現実逃避、葛藤の行動ととればリアリティですかね。現時点ではまだ、おぼっちゃま感抜けきれておりませんので笑
ブルース役のキャストさんが実際成長しているので見目感慨深くもあり、身も心も徐々に頼もしく成長し今シーズンからは自警を本格的に開始。装備も着々とバージョンアップしており、バッドマン誕生へのカウントダウンは始まっています。
シリーズ通して観てくると、野心家たちの抗争、狂人が起こす悪趣味な事件に怪しい人体実験、死んでも生き返る強運たちの巣窟、何でもアリだねーとコミカルで笑っちゃう展開目白押し。この『混沌』こそがゴサッムシティ！とは思いつつ、やはり起承転結が見えないと観続ける楽しみを見失いますね。一周回って降り出しに戻る。みたいなのって、長尺な海外ドラマあるあるなんですけど、ある程度の制約もないとシラケちゃうというか。
ドタバタうまく楽しませてくれるものの、ゴードン他のメインキャラたちの話の終着点はぶっちゃけないのかもしれず笑 ブルースがバットマンになるまでの着地を楽しむドラマだなぁとあらためて感じてます。どんなフィナーレで締め括ってくれるのか、ファイナルシーズンも楽しみに観ます♪
