何度も観ることで良さが分かってくる、スルメのようなドラマだと思います。
1回目、さらーっと観た限りだと、キャストの魅力だけで成り立っているドラマだなと思いました。
物語を深く理解するためにもう何回か観たところ、1回目では気づかなかった登場人物たちの表情の機微や、映画のような映像美にのめり込みました。
世子役のド・ギョンスさんはもちろん、キャストの皆さんの演技や個性が光っていて素晴らしいです。
個人的には、世子嬪がめちゃくちゃ不憫だな〜と思いました。自分の娘を駒としか思っていない父親の元に生まれ、反抗も拒否もできない。親は選べないと言いますし、観ていて同情してしまいました。
このドラマは父親にもフォーカスしているのが素晴らしいと思いました。公明正大で立派な父親、血も涙もない父親、常に虚勢を張っている父親、血が繋がっていなくても本当の親子のように接する父親……この父親達がいたおかげで、このドラマがぐんと良くなったんだと思います。
愛だの恋だのといった綺麗事だけではないので、一筋縄ではいかない濃密なドラマが見たい！といった方にはおすすめです。
最終話のエンディングで流れた撮影ビハインドが最高でした！
