まりぽっさ

インス大妃のまりぽっさのレビュー・感想・評価

インス大妃(2011年製作のドラマ)
2.5
朝鮮王朝第5代国王文宗から、端宗、世祖、睿宗、成宗、燕山君、第11代中宗に至るまでの時代を、仁粹大妃の視点から描いたドラマ。

*****

決してアトラクティブな作風ではなく、ちょっと視聴には体力が必要だったなぁ…。
とは言え、チェ・シラが登場してからが格段に見応えあり、彼女の存在感は流石の一言。このドラマ唯一の見どころ。

作品としては正直残念。
時にナレーションを盛り込み本格的な史劇を気取っておきながら、史実を歪曲しかねない描写が多く(疲れてしまう要因の一端かと…)、
特に前半、世祖を美化し過ぎるあまり、文宗や端宗についての描写がご都合主義に走っているし、ことソンイ関連の描写はベースの設定自体に色々無理がある。また、時間軸を無視した呼称等々、あちこち違和感しかない。
更に、仁粹大妃の人生としては入宮以降がハイライトだろうが、ドラマ全体の半分しか割いておらず前半にあれこれ描いたものの、後半にかけての繋がりは希薄だし、それなら世祖の即位以降でも(頭の20話くらい無くても)十分同じレベルには描ききれたと思う。
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