ミルザープル ～抗争の街～ シーズン2の6の情報・感想・評価

シーズン1でヒロイン・スウィーティの妹として登場したゴール。元はと言えば「好奇心旺盛で美人で活発な姉」と対称的に「社交性に乏しい秀才の妹」として描かれていた。 姉のデートに付き合わされることでバブルに出会うが、バブルもまた兄・グッドゥの「粗暴で楽天的な野獣系」の対になる「暴力を好まず対話と計画で解決しようとする頭脳派」の人だった。 姉達の恋愛に巻き込まれながらゴールとバブルが好意を抱き合うのに何の違和感もなく、むしろ姉達よりもはるかにロマンチックな二人でもあった。 そして学内では「迷惑な暴力バカ（更に権力二世）」のムンナではなくゴールに自治会長を任せたいから選挙に出てほしいという教師の気持ちも理解できるが、ムンナの選挙にかける想い（これはまた重いが長いので割愛）が強い故に、ムンナとゴールは敵対するであろうことも分かりきっていた。 ざっとゴールの人生の表面について書いたが、ここで整理と追記をしなければならない。 1.ゴールの姉・スウィーティとグッドゥは結婚しているので、ゴールはグッドゥの義妹である。 2.姉達のデートの引率でダブルデート状態になり、ゴールとバブルはプラトニックな恋仲であった。 3.ゴールの目の前でスウィーティとバブルとグッドゥはムンナに撃たれている。 4.ゴールが銃を取り反撃するチャンスがあったが、銃の取り扱いが分からず誰一人守る事ができなかった。 4.グッドゥは重症を負ったが生き残り、姉と恋人（未満ではあったが）は死亡。 ここまでが、シーズン1。 そしてシーズン2、復讐に囚われたゴールはグッドゥと行動を共にする。 かつてはバブルやスウィーティが銃を持つことすら反対していたが、グッドゥに銃の取り扱いを学び、長い髪をバッサリ切り落とし親元を離れ、裏社会へと足を踏み入れる。 さて、Ep6のOPの何がヤバいって、このゴール。 シーズン2の途中までは銃に慣れる為の修行中の動きであった。幾度となく銃口を他者に向けることがあったが、ずっと手が震えたり、迷いがあった。 だが、このEp6冒頭。 遂にムンナの本拠地トリパーティのカーペットカンパニー（というのは表向きで実際はドラッグと密造銃の製造工場）に乗り込んだ場面だ。 もはや彼女に迷いはない。復讐の鬼となったゴールは、手当たり次第関係者を撃ち殺す。そしてそれを援護するグッドゥ。 義兄のデカ男と義妹の小柄な女の子の復讐に燃えまくる凸凹バディが完成した瞬間であった。 トリパーティ駆逐の為に殺しに手を染め、同じ目的を持ち彼女を育て上げた鬼神野蛮ゴリラの義兄・グッドゥがトドメを指す。 トリパーティの金の沸く泉を火の海にして、ムンナによりダメにされた足を引きずって牛歩のあゆみで爆発より帰還しゴールと合流。 ずっ流れていたBGMは、オープニング曲のイントロになっていてシームレスにOPロゴが入りトリパーティのカーペット工場の映像へ…！！！ ゴールの赦しなんて言葉の通用しない覚悟とグッドゥのもはや初期の面影（おバカでチョけてる童貞筋肉オバケ）も無い鬼神たる佇まいは流石にカッコ良くないわけがなく、私はブッ倒れてしまいましたとさ。