りゅうか

蒼のピアニストのりゅうかのレビュー・感想・評価

蒼のピアニスト(2012年製作のドラマ)
3.6
蒼のピアニスト、見終わったー!!
前半はやられっぱなしでイライラしてしまって、なかなか進められなかった。
後半からは立場が逆になり、やり返すようになったから面白くなって、続きが気になって見進められた。
最終話近くはもう、まるで違うドラマのような展開になっていて、惹き込まれてしまった。
"やられっぱなし"の人に目が向いてしまうのは人間の性なのかな。ジホに寄り添っていたと思っていた気持ちが、最終話近くではヨンランに寄り添っていた。あれだけのことをしておきながらよ??なんて見せ場を作るんだよ。我を疑ってしまう。
後半はもう、みんなが必ずどこかで泣いていた。涙を唆られた。

いろんな人たちのいろんな愛のカタチが見えてくる。その愛が交わったり、背いたり、反発したり、応えたり、、、複雑な絡みに涙した。

いろいろと言いたいことはある。
棚に上げて棚に上げてのそのヨンランかよ?!と思ってしまうけど、実際に惹き込まれたことは確かなので、総合的に見て面白かったです!!
話は30話と長いから、もっと短くても…と思ってしまうのだけれど(円盤では30話まであります)、後半まではなんとか耐えてほしい。

ジョンウクさんの吹き替えのお声はとてもイイです!★
最初の頃はヨンラン絶対に潰すマンで感情皆無なお声だったのに、だんだんとみんなに寄り添う近所のおじさんなお声になって、たまに出されるヨンランを想うお声(偽りと真実)に胸が締め付けられたりして、お声の観点でたいへん堪能させていただきました!!!!宮内さん、素敵なお声をどうもありがとうございました!!!!






色々言いたいこと


天罰が下ったともとれるけれども、病気という演出に逃げたような気がしてならない。それでヨンランの罪を和らげようとしないでくれ…。
それがあって私もヨンランに寄り添ってしまった。過去のことを棚に上げて…。

継母と真の母娘になれたのを描いたのだから、血の繋がりに拘る意味はあったのでしょうか。そうじゃない展開を望んでいたのだけど…。

怒りの矛先、そこじゃないでしょ。
あたかもコイツが悪いみたいな描き方で、チェ弁護士に同情してしまう…。違う、あなたも被害者なの…。

いちばんの復讐の鬼だったかもしれないジョンウクさん。でも………怨むには要因が少なすぎる気がするんだ。
そして父親なのに、すべてが母親任せなのは…。
『母親なのに、分からないのか?!』
まってアンタ父親だろ!!それを言う資格があるのか??
もっと寄り添っていくべきじゃなかったのか。
好きだったけれど、父親としてのあり方がちょっと残念だった。
これから父親として取り戻していくんだよね…きっと。そう期待していますから。


話は長すぎたけれど、見てよかった。親子について考えるし、愛についても考えるし、母についても考える。
面白かった、私は好きだ。
りゅうか

りゅうか