ああ

緑豆の花のああのレビュー・感想・評価

緑豆の花(2019年製作のドラマ)
5.0
史実を重視した見事な大作だった。
スタートは暗く重く、映画のような画作りだったが、それも束の間。
チョンボンジュン率いる農民軍が次々と民乱を起こし、汚職役人達を倒していく様は見事だった。
そして物語は後編へ。日本軍の進撃が始まる。
人が人らしく生きるとは何か?我々が目指すべき姿とは何かを考えさせられるような展開。
大きなテーマは「境界を越える」ということの本当の意味。深く考えさせられるようなドラマだった。
そしてさすがシンギョンス監督。OST含め演出がずば抜けてかっこよかった。
ただ、クライマックスは想像はしていたがそれにしても辛すぎた。苦楽を共にした仲間が散っていき、兄弟まで引き裂かれていく。最後の最後に希望を持たせて物語を終了させた点は良かったが。
1つだけ気になったのは主人公の1人であるペク・イヒョンという人物の描き方。何を転機とし変わっていったのか、どんな葛藤があったのかなど、もっと描写が必要だと思う。
飽きることなくノンストップで駆け抜けました。

追記
2回目を見るとイヒョンの葛藤もすごくよく分かるし、1回目よりは何倍も楽しめた。鳥肌が立つシーンの多さがもう圧倒的
正直これを超える作品は自分の人生の中で今後出てくる気がしない
ああ

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