林屋

沈まぬ太陽 第一部の林屋のレビュー・感想・評価

沈まぬ太陽 第一部(2016年製作のドラマ)
4.2
山崎豊子の小説が大好きで、その中でもこの「沈まぬ太陽」は傑作中の傑作だと思う。第3巻「御巣鷹山編」は当時の事故を思い出し、涙なしに読むことはできませんし、第4.5巻の「会長室編」で国見会長と共に使命に燃える恩地元の奔走は胸を熱くさせられました。それもこれも序章の「アフリカ編」での、想像を絶するような苦労が、物語をより深くしているわけで、つまり物語全体が、壮大で、とても素晴らしい構成なのです。
そんな作品が、主演 渡辺謙で映画化されたのですが、、途中休憩を挟むような、異例の長時間作品だったにもかかわらず、映画の枠には収まりきれず、残念ながら、描ききれていなかったと言わざるを得ない。
そこへ来てこの、全20話のWOWOWドラマ版は、原作の世界観にかなり肉薄しており、ファンとしても、十分納得のいく内容だった。流石、開局25周年記念作品だ。
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