MCUの最大の難点のひとつは「増えていくヒーロー・減っていくヴィラン」。
そしてヴィランには「ヒーローに見合った都合の良い強さ」が求められる。
その問題点が露呈した作品。
ヒーロー側としては役者も内容も面白いのに、けん引するヴィランがまともにいなかったというところ。
あとはディズニー自体が抱えてる大きな問題に裏付けされた人材不足と人材登用による、根底に通ずる思想がやっぱり全体的な魅力を「歯抜け」にしている。
なのでどの映画もどのドラマも、面白いのだけど「歯抜け」のような印象が必ずついて回る。
言い方悪いけどわかりやすく言うとシナリオもビジュアル的なものも、女性的過ぎであり、男性的なものを露骨に排除させすぎて失った魅力は、女性では気が付きにくいということ。
ジェンダーフリーや多様性は必要善ではあるが、ヒーロー作品とプリンセス作品を中和させて成功させるためには、ジャンルに愛がなくとも思想に基づいただけの作家ではだめだと思う。