Nabkov

ウォッチメンのNabkovのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2019年製作のドラマ)
4.0
なんとも難しい作品。
原作のコミックはやはり偉大。
ザック・スナイダーによる映画版は、色々はしょっているが、狂気を感じるレベルで再現しようと試みつつ、野心に溢れてはいるが、何故今現在にウォッチメンを描くべきなのか、と言う時代性と言う部分が引っかかる。
そしてHBOによるミニシリーズ。時代性は奇しくもマッチして、かつ更に原作にも果敢に挑戦しており、再解釈、再構築という面においても非常に挑戦的ではあるが、いかんせん話が突き抜けない。オクラホマの片田舎で起こった、地方公演感。描かれないキャラクターの無駄に思わせぶりなボリュームなど。途中で路線変更あったのかな?と思うところが多々見受けられる。

とはいえ、ドラマという意味ではかなりの純度まで仕上がっている、お化け作品だと思う。
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