テレ東らしい作品というかテレ東しか作らないであろう作品であった。
ドラマファン層にももっと経済・ビジネスを知ってもらおう、なるべく一般の人にとって身近で興味持てそうなトピックをうまく使って、わかりやすく説明しようという気概が随所に感じられる作品だった。
それにしても、中谷美紀はすごいなぁ。すごい凄すぎる。
毎度のテレ東セットの低予算感から、初回は中谷美紀、はみ出ちゃってるな、流石に商社で馬車馬の如く働く設定は中谷美紀ではないのでは？と思ったが、回が進むに連れ、この地味ながら気高い雰囲気、高い交渉能力を持つビジネスマンの顔、母の顔、相手をしっかり知ってしっかり感情移入する顔、こんなのを使い分けつつも1人の役として成立させるなんてこれはもはや中谷美紀にしか無理なんじゃないかって思った。
ケイゾクから中谷美紀の主要なドラマはほぼ見ていると思うが、毎回驚かせてくれる本当に素敵な女優さん。
心ちゃんもまた相変わらずとんでもない演技派でこんな役もできるのねと尊敬の眼差し。
ハルの交渉カードの切り方と、チームビルディング手法はとてもとても勉強になった。今の仕事柄なかなか発動する機会がなさそうだが、これはしっかり覚えておきたい。モトカレマニアの恋愛格言はシチュエーションに無理やりつけた格言っぽかったし、というかそもそも格言が抽象的過ぎて全て忘れてしまったが、こっちのハル手口は、具体的かつあの交渉で使ったアレ的なエピソード記憶が出来てるのでしばらく忘れないですみそう。とにかく、ハルは、盗めるところは全部盗んで明日からでも早速仕事に、そして良好な人間関係の構築に活かしたいと思っちゃうかなり私憧れちゃうウーマンだったわ。
総合商社って、特殊な会社だな。
商社クラスの規模で、投資先もグループ会社もデューデリからやるの？経企って。
ちょっとまだ信用できてないが、きっとテレ東さんなら、、その辺りはしっかり、、。
後、コンテンツ開発に際しては（それも経企！？えー！）「じゃ、あの部署に頼んでさ」「あのグループ会社に頼んでさ」ってどんだけ自己完結した会社ってかどんだけ会社内包しちゃってんだよ！って感じー。
ガバナーすぎてちょっと怖いし、関連会社いっぱいあるということはアドバンテージでもありながら小回り効かなさそぎて、これからの時代にはちょっと向かなさそうだなという印象も、作品の副産物的な感じで私の心に刻んでいかれました。
