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トリック新作スペシャルのABBAッキオのレビュー・感想・評価

トリック新作スペシャル(2005年製作のドラマ)
3.5
 2005年。堤幸彦演出による人気シリーズの単発ドラマ。TRICK1~3(2000~2003)の後、単発ドラマと劇場版が続くその第1作。
 いつもの堤節で、山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のかけ合いで、横溝正史のパロディのような呪いと超常現象に見える殺人事件の謎を追う、というストーリーだが全体としてよくまとまっていると思う。名取裕子の女占い師はさすがの貫禄だし、大和田伸、西村まさ彦らの脇役も悪くない。演出もテレビドラマらしいチープさだが、それがトリック・シリーズのスラップスティック的なノリにも合っている。最後の占い師の独白と退場の後、人々が占い世界に生き続けようとする姿に皮肉な世界観もほの見える。
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