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フォッシー&ヴァードン ~ブロードウェイに輝く生涯~のSPNminacoのレビュー・感想・評価

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恥と屈辱と快感と罪にまみれた芸術家2人の同志愛。サム・ロックウェルとミシェル・ウィリアムズのどハマりぶり、特に『オール・ザット・ジャズ』にはなかったグウェンの視点が濃厚すぎてつらい…。時系列の構成もじわじわ効いてくる。作品を残して死へ向かう自己破滅的人生が、若かった頃より今の自分に身近に感じられた。

特に出色だったのは、折り返し地点のビーチハウスだけで展開する第5話。ここだけショウの場面がなく、まるっと独立した一幕一場のストレートプレイ戯曲を観た感じになってるのが渋いったら。

フォッシーといえば『星の王子様』のヘビ、元祖?ムーンウォークも忘れられない。話には出てこないけど、ちらっとそんな感じのダンスシーンあったような。彼の白い足首と黒いタップシューズはやはりフレッド・アステアなんだなあ。リンさんのロイ・シャイダーが思いの外似てた!
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