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路(ルウ)~台湾エクスプレス~のDKのレビュー・感想・評価

4.0
台湾に仕事で行くようになって10年以上が経ちます。道に迷って地図を広げていると本当にどこに行きたいのかと声をかけてくれるフランクで親切な国民性。問題はわたしに声をかけてくれたのはヒョウ柄のTシャツに身を包んだバリバリの台湾人のおばちゃんだったこと。笑

この10年で仕事を通じた知り合いや友達はたくさんできました。どの人もみんな笑顔で美味しそうにご飯食べた?と言ってくれるやさしい人たち。地震があれば大丈夫か?マスクはあるのか?と連絡をくれるそんな人たちです。だからはるかがした決断は理解できます。ほとんどビジネス目的ですが100回近く訪台したわたしも台湾は第二の故郷のように感じています。

新幹線は台湾を大きく変えました。
高鐵前の台湾と高鐵後は商圏も大きく変わり、人々のライフスタイルも大きく変わったような気がします。そこに日本が関わっているのはとても嬉しくおもいます。

初めて行った頃、台湾の歴史についてなにも知らず、カフェで隣に座っていたおばあちゃんが会話の中で時々日本語が混じるので、たずねたら『私たちの話す日本語はあなたの日本語より正しいよ』と冗談まじりに言われ、あわてて台湾の歴史を勉強したのを思い出しました。50年間台湾が日本であったことを知らない日本の人は多いと思います。このことに触れていたのもよかった。

しかしいかんせん三話完結だとこうなりますよね。って言う感じでした。どうしてはるかが台湾を第二の故郷と考えるようになったのかとかもう少しそこにエピソード使って欲しかった。新幹線の話はドキュメンタリーか!と思うほど延長の経緯とか、安全性担保の方法とかこれはプロフェッショナルに譲っていい。笑
新幹線はギミックで、コアは日本人と台湾人の関係性や二国間の繋がりなのだから、人間模様が少し薄いと感じたけど、でも良作であると思います。
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