新鮮なストーリー展開。野球になぞらえ、1話60分が「表回」「裏回」に分かれている。通常通り視聴している前半「表回」、途中で話が巻き戻され、実は表回と同時に進行していた「裏回」へ突入する。それが1回(1話)表から9回(9話)裏まで。なんというシャレた演出。クドカン×磯山晶P×岡田准一さん作品だ。
5人組はぶっさん(岡田准一さん)、童貞のバンビ(櫻井翔さん)、名前を覚えてもらえないアニ(塚本高史さん)、子持ちのマスター(佐藤隆太さん)、謎だらけのうっちー(岡田義徳さん)と個性的で、名だたる俳優陣。岡田准一さんは今でも櫻井さんを「バンビ」と呼び、それに対して「俺ぶっさんの葬式絶対行かねえからな！」と櫻井さんが答えるくだりがある。
ぶっさんが余命半年宣告を受けているにも関わらず、話は決して重くならない。それはぶっさんの父親(小日向文世さん)はじめ、ヤクザの山口(山口智充さん)や監督の猫田(阿部サダヲさん)など、ちょっとおバカな周りの人たちのおかげでもある。
オジー(古田新太さん)の「朝だよー」は耳から離れない。個人的には、サイコパス美礼先生(薬師丸ひろ子さん)が好き。甘ったるいメンヘラ・モー子(酒井若菜さん)も。哀川翔さんや氣志團さんは、実名で登場する。台詞も生歌も、現実世界そのままである。
主題歌は嵐の『a day in our life』。岡田准一さんのほうが櫻井くんより先輩であるため、これには一契約があったらしい？嵐・松本潤さんの『ごくせん』で、V6『Feel your bleeze』が使われている。
